出典元:Shutterstock.com
お呼ばれした式では、お食事も楽しみの一つ。
ただ、普段食べ慣れていないフレンチ等と言った洋食のフルコースだと、
楽しむ前に緊張しちゃいますね。

今回は、事前に知っておきたいテーブルマナーをいくつかご紹介します。

 

1.席に着いたら正しい姿勢で

最も重要なポイントは、椅子に腰かけた時の姿勢が美しい事。
椅子に深く腰掛け、背筋をぴんと伸ばす・・・式が終わるまで持続できれば百点満点。
姿勢が綺麗な人はその所作までも美しく見えるのは万国共通ですね。

ちなみにフレンチのテーブルマナーでは、着席・退席時は必ず席の左側からと決まっています。
割と軽視されがちなマナーですが、これを気を付けるだけで、
見る人によっては「正しいマナーを知っている教養のある人」と思われるのではないでしょうか。

 

2.カトラリーの扱いは順番に丁寧に

カトラリー(英語: cutlery)
刃物の総称(cutleryの本来の意味で中世フランス語のcoutellerieに由来する)→刃物
食卓用のナイフ、フォーク、スプーンなどの総称[1]。広い意味では給仕用のサーバー(トング)なども含む[要出典]。
(wikipedia引用)

テレビや雑誌などでも一度は目にした事がある洋食のフルコースでは、
ご存知の通り、ずらりとカトラリーが並べられています。
ナイフやフォーク、スプーンなど何個も似たようなものがあるので、
正直、どれから使えば良いの?と迷ってしまいますが、
基本的に外から順番に使っていけば問題ありません。

食事の際、一番気を付けるべきは「音を立てない」事。これにつきます。
日本式のテーブルマナーとは違い、ヨーロッパ式のテーブルマナーでは、音を立てることは「下品」でしかありません。
最近は、ヌーハラなど「音を立てる食事」に対し、厳しい非難が飛び交っています。
ヌーハラはともかく、洋食のフルコースではヨーロッパ式のテーブルマナーに従う事。
郷に入っては郷に従え、です。

 

3.周りの様子をよく見て!食事のペースを調整

食事のペースは速過ぎても遅過ぎてもダメなのがコース料理の特徴です。
同じテーブルにつかれた方々の様子を見ながら、ペースを合わせて行きましょう。

 

4.注意することで美しく見えるテーブルマナー

食事を終えた後もルールがある!テーブルナプキンの使い方

テーブルに置かれたナプキンは二つ折りにして、折り目の部分がお腹側になるよう、そっと膝に置きます。
席を立つ時、ナプキンの位置は必ず「座席の上」に。
お食事が済んだら、机の上に置きます。

ちなみに、お食事後机の上に置く時は、「適当に畳んだ状態」がベストだとか。
私たち日本人の感覚からすると少し変な感じもしますが、
綺麗に畳んでしまうと「食事がおいしくなかった」という意味合いになってしまうので、
綺麗に畳まず、適度な状態で置くと良いでしょう。

 

ワイングラスで上品に乾杯

ご存知の方も多いでしょうが、ワインやお酒が注がれている際に、グラスをもつことはNG。
持ち上げる時は持ち手の部分を、親指・中指・薬指の3本で持ちます。
その際、人差指と小指は軽く添える程度にすると、より美しい持ち方になります。
※グラスの部分をもたないようにしましょう。

乾杯の時は、グラスを目線の高さまで持ち上げます。
グラスをあわせて、カチャンと音を鳴らす事は実はNG。
飲み会ではないので我慢しましょう!

 

 

5.最後に

さて、一般的なテーブルマナーについて触れさせて頂きましたが、
最後に一つだけ。

テーブルマナーとは本来、互いに不快にならないように、食事を楽しむ為の約束事です。
マナーを知ることで、周りへ配慮した行動を取る事が出来ます。

しかし、マナーを知らない方がいたとしても、
それを指摘し、場の空気を壊す事がないよう、心を広く持つ事もまたマナーであり、
ゲスト自身の品格が問われる事ではないでしょうか。