知り合いや友人の結婚式に参加することになっているけれど、不測の事態でどうしても開始時刻に間に合わない!なんて「ひやっ」とすることもあります。慌てて会場に駆け込むのは式典のマナーとしては良くありません。

遅刻しそうな場合にはきちんと段取りを踏んで連絡を取り、対応することが大切です。ということで今回は、結婚式に遅刻した際の会場への入り方や、連絡の仕方について紹介していきます。万が一の事態に備えて、しっかりとチェックしておきましょう。

結婚式に遅刻!誰に連絡すべき?

結婚式に遅刻してしまうことになった場合、誰に連絡を取ればいいのでしょうか。

会場のスタッフに連絡をする

遅刻の連絡をするには、会場のスタッフに連絡するのが第一です。結婚式の段取りを決めて進行を仕切っているのは会場のスタッフなので、スタッフに連絡をすることで最善の対応を取ってもらうことができます。

あらかじめ式場の電話番号を控えておくのも良いですし、招待状などにも連絡先が記載されているので、持ち歩いておくと良いでしょう。

友人に連絡をする

結婚式が始まってしまっている場合には会場のスタッフに連絡するのが基本ではありますが、結婚式が始まる前に遅刻することがわかった場合には、一緒に参列する友人に連絡をしておくのも良いでしょう。

友人が式場の人に伝えてくれれば早めに対策を練ることもできますし、友人への連絡ならそこまで気を使うこともありません。

式が始まってしまった場合には、友人も結婚式に集中したいですし、途中で会場を抜けさせるのも申し訳ないので、連絡は控えましょう。その場合はやはりスタッフに連絡をするしかありません。

新郎新婦への連絡はNG

結婚式に遅刻してしまうことはわかった場合には、極力早めに連絡をすることが大切です。しかし、焦ってしまって新郎新婦に直接連絡を入れるのは控えましょう。

結婚式当日は準備をしたり段取りの確認をしたりと、新郎新婦は終始忙しく動き回っています。のような状態ではそもそも連絡がつきにくいですし、手間をかけさせてしまいます。

連絡がつく場合もありますが、新郎新婦に大きな負担をかけてしまうこともあるので、式の進行を担当している会場のスタッフに連絡をするのが基本です。

連絡をしないのはNG

結婚式に遅刻しそうになっても、「一人くらいいなくても大丈夫」と何の連絡もなしに遅れていく人もいますが、これは非常識なので避けましょう。

基本的に参列者を確認してから式が始まるので、1人でも来ていないと式の進行が妨げられてしまいます。また、時間になっても会場に到着しない参列者がいることで、新郎新婦にも心配をかけさせてしまいます。

遅刻をすると後ろめたい気持ちになりますが、連絡をしないというのはよくないので、まずはきちんと連絡をすることが大切です。

遅刻した際の会場への入りかた

遅刻したらまずは会場に連絡をして、その旨を伝えましょう。その上で会場に到着したら、どのように入ったら良いのでしょうか。

会場スタッフの誘導に従う

結婚式の進行を管理しているのは会場のスタッフなので、到着したらまずは会場スタッフを探し、話をしてどのようにしたら良いかの指示を仰ぎましょう。

結婚式が始まっている場合には基本的に途中から式場に入ることは難しいので、基本的には外で待っていて終わった段階で中に入るということになるでしょう。

場合によってはスタッフの判断で会場に入ることはできる場合もありますが、その場合にも静かにそっと入り、雰囲気を壊さないことが大切です。何れにしても、まずはきちんとスタッフの指示を聞きましょう。

会場外のスタッフに話しかける

遅刻の連絡をすることで、会場に着く頃にスタッフが外で待っていてくれることもあります。そのような場合にはスタッフに話しかけ、指示を仰ぎましょう。

スタッフは結婚式や披露宴の進行を管理しているので、到着した時点でどのような場面であり、どのようなタイミングで会場に入らせたらいいのかということを考えてくれます。

結婚式が始まっている場合には入るタイミングがつかめないこともありますが、会場外のスタッフの指示を仰ぐことで結婚式の雰囲気を壊すことなくスムーズに式に参加することができます。

いきなり会場に入らない

遅刻をするとどうしても慌ててしまうので、会場に着くなりいきなり式場に入りたくなることもあるでしょう。もちろんその気持ちもわかりますが、式場内では主賓の挨拶や照明を暗くしての演出などが行われている可能性があります。そのような状況でいきなり中に入ると、結婚式の雰囲気が壊れてしまう場合があります。

新郎新婦にとっての大切な結婚式なので、会場の雰囲気を乱すようなことは極力避けなければなりません。そのためにも式の進行状況を把握している会場のスタッフの指示に従って会場内に入るようにしましょう。

ご祝儀の渡し方

基本的には会場に着いた段階で受付の人に渡すご祝儀ですが、結婚式に遅刻してしまうと、ご祝儀を渡すタイミングを逃してしまうことになります。では、遅刻した場合にはご祝儀はどのように誰に渡せばいいのでしょうか。

披露宴後にご両親に渡す

遅刻して会場に入ったら、披露宴後の落ち着いたタイミングで新郎新婦の両親にご祝儀を渡しましょう。披露宴中はご両親も挨拶まわりなどで忙しくしているので、そのタイミングで渡すのは失礼になってしまいます。

ご祝儀を渡す際にはまずはきちんと遅刻したことをお詫びして、お祝いの言葉を述べて渡しましょう。ちなみにご祝儀を直接新郎新婦に渡すのは控えましょう。

また、遠方でご祝儀がすぐに渡せないという場合には、後日現金書留で送るのがマナーです。

後日、新郎新婦にお詫びを忘れない

結婚式に遅刻してしまうと、新郎新婦に心配や迷惑をかけてしまうことになります。不可抗力での遅刻だとしてもやはり自分の責任なので、遅刻をしたことはきちんと新郎新婦にお詫びしましょう。

当日お詫びをする場合には披露宴後の落ち着いたタイミングがベストですが、時間がなくて当日話ができないという場合には、後日改めてお詫びをしましょう。きちんとお詫びをすることは結婚式に参列する人のマナーなので、忘れないようにしてください。

まとめ

今回は、結婚式に遅刻した場合にどのように行動したら良いのかということを紹介してきました。遅刻をすると焦ってしまいますが、勝手に行動すると結婚式の雰囲気を壊してしまうこともあるので、まずは落ち着いてスタッフの指示に従うことが大切です。

マナーを守って、結婚式を楽しみましょう!