1.ご祝儀には「新札」を包んで、お祝いしましょう
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元々「二人の新しい門出をお祝いする」という意味から、ご祝儀には新札を入れる事が通例となっています。
また、結婚式は前もって招待されているという点から、新札を用意するというのは、
「あなた方の結婚式を心待ちにしていました」という気持ちを表すのだとか。
新郎新婦やそのご親戚にとっては、晴れの舞台。
お祝いの意味を込めて新札を用意しましょう。
ピン札を入れるのはNG?そもそも新札とピン札って違うの?
綺麗なお札だからと言って、それが新札だとは限りません。
お手持ちのお札はもしかしたらピン札かも・・・
新札(しんさつ)
新たに発行された、あるいは未使用の紙幣。
(wikipedia引用)
ピン札(ぴんさつ)
使用されているものの、折れや汚れのない美しい状態の紙幣を示す。
(Yahoo!知恵袋引用)
基本的には、前もって新札を用意した方が良い所ですが、
用意できない場合は、ピン札を包んでも、然程気にはならないかと思います。
気付かないというケースもあるみたいです。
2.包む金額で選び分け!ご祝儀袋の種類
「結婚は1回きりのお祝い事」「結べば、けしてほどけない」という意味で、
ご祝儀袋も金銀または紅白の結び切りやあわじ結びの水引がかかったものを使うのが一般的です。
「蝶々結びは駄目なの?」という声が聞こえてきそうですが、
蝶々結びの水引だと「何度でも結び直せる」という意味になってしまうので、
あまりよくはないですよね。
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結び切り
「一度切りで繰返さない」という認識が地域により見受けられるが、これは昭和時代に広まった認識であり、本来は(明治時代~昭和時代頃)あわじ結びをせずを結んだだけで、あわじ結びより軽い気持ちで贈る場合や身内に贈る場合に用いるもの。 本結び、真結びとも呼ばれる。
(wikipedia引用)
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あわび結び(あわじ結び)
古くからある水引の基本の結び方であり、慶事・弔事・神事・佛事全てに用いられる結び。贈答目的によって水引の色を使い分ける。 結び目の形が貝のアワビに似ているからという説もあるが、名前の由来は定かではない。
(wikipedia引用)
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リボン結び(蝶結び・花結び)
開く事を目的としたリボン結びであり本来の水引の結びではない。結び直す事ができる形状から「何度あっても良い」という認識も見受けられる。
(wikipedia引用)
使い分けるご祝儀袋は大きく分けて3種類
ご祝儀袋は大きく分けて3種類あり、金額によって使い分けたりします。
出典元:スズキ紙工
ご祝儀の金額:3,000円から1万円台の場合
金銀もしくは紅白など縁起の良い色を使った水引をあわじ結びにしたベーシックタイプ。
出典元:デザインフィル
ご祝儀の金額:2万円から5万円台の場合
ベーシックタイプに少し装飾が加わったタイプ。
出典元:ササガワ
ご祝儀の金額:5万円以上の場合
結び切りもしくはあわじ結びの水引デザインが華やかなもので、上質な和紙が用いられたタイプ。
「金額は少ないから、せめてご祝儀袋だけでも豪華にしたい」という気持ちも分からなくはないですが、
頂く側になって考えると逆に印象が悪いので、見合ったものを選びましょう。
3.万年筆・ボールペンはNG!ご祝儀袋の表書き
ご祝儀袋の表書きは「寿」など予め印刷されていますが、
「祝御結婚」や「御結婚御祝」と記載している方もいらっしゃいます。
どちらでも問題はないので、お好きな方を選びましょう。
下段中央に氏名を記載する際は、毛筆か筆ペンがベスト。
万年筆やボールペンは元より、鉛筆で書くのはNGです。
連名で包む場合はどうするの?
連盟の場合、表書きは最大3人まで。
それ以上になる場合は、代表者の名前を記入し、その左側に「外一同」「会一同」と追記します。
全員の名前は別紙に書き、中袋の中に入れると良いでしょう。
因みに会社名記入の場合は、名前の右側に書きます。
4.「喜びは天を向く」ご祝儀の包み方
「喜びは天を向く」「幸せをもらい受ける」という意味から、
結婚式では上向きに折り返されている方を表に重ねてます。
弔事では「悲しみにうつむく」から下向きになるので、包む向きには十分ご注意ください。
5.弔事の包み方と混ぜたらキケン!ご祝儀の袱紗の包み方
ご祝儀袋は袱紗に包むのが基本。むき出しのままは失礼にあたるので、ご注意ください。
また、包み方にも要注意。
ご祝儀袋を包むときは、右側を重ねるように包んでいきます。
左側ですと弔事になってしまうので、間違えるとキケンです。
6.最後に
ご祝儀について基本的なマナーをいくつかご紹介してきましたが、いかがでしょうか。
ちょっとした「知らない」が、祝儀から一変して不祝儀に代わってしまうのが、かなり怖いところ。
マナーに沿った振る舞いで、心のこもった祝福を新しい門出を迎える新郎新婦に贈りたいですね。